カリーニョにてワインを試飲
最近はあまり飲みに出ていなかったこともあり友人からの誘いもあったのでカリーニョでワインでも飲もうかと言うことになり。
まずは最初にフレデリック・マルトレ / ブリュット・レゼルヴ・プルミエ・クリュ
いわゆるドサージュをしない最近のドライ系のシャンパンとは違い、果実の甘さが十分にのった旨みにあふれる姿。こういったシャンパンを飲むと、あまりにドライ系に作りすぎたシャンパンの表情の足りなさに魅力を感じなくなる。確かに質感がよく切れも良いのはいいのだが、熟成したときに旨みの厚みが出てこないのだ。葡萄の質が良く糖度の高い葡萄ならまだしも、そこまで糖度の高くない葡萄ではドサージュの必要性を感じる。
ちなみにラフィネでは以前からシャンパングラスとブルゴーニュグラスを扱っているのだが、このグラスが滅茶苦茶良い。なんと有名ガラスメーカーが委託して作っているところのグラスで、軽く形状も素晴らしく実はカリーニョでもこのグラスで飲ませてくれる。一脚上代で6000円もするのだがそれだけの価値あり。ワインホリックでもちょっと扱おうと考えていますのでお楽しみに!
今回はこのグラスでシャンパンを飲んだのだが、まさに最高のバランス感で素晴らしくいい感じだ。
フレデリック・マルトレのシャンパンは質で押してくると言うよりもは、全体的な旨みを巧く表現しているので誰が飲んでも美味しいというシャンパンのスタイル。だからこそ定番の一つとなっている。
さて次は是非飲んでみたいと思っていたレストレスリヴァー / シャルドネ [2012]南アフリカの白だ。
南アフリカのオーボン・クリマといった感じで、ばりばりに昔のブルゴーニュのムルソースタイルでそういった意味ではアメリカのオーボン・クリマ的な感じである。だがオーボン・クリマよりこちらの方がいやらしさがなく巧く型にはまっていて魅力的に感じる。こってりとした良質な樽とボディーの厚みがあるようなワインが好きな人にはまさにぴったりのワインといえる。たまにはこんなワインも悪くない。
次はフランソワ・カリヨンの数少ない赤、サン・トーバン1級・レ・ピタンジュレ2014年。
まだワインホリックでは扱っていないのだが、これを飲むとフランソワ・カリヨンは白だけでなく赤もかなりよいことがわかる。うまく丸みを帯びたちょっとグロ・フレールを思い起こすような感じだがそこまでのいやらしさはなくバランスが非常に良く旨みがのっている。今でも全然美味しくそういった意味でも若くから楽しめるワインだ。フランソワ・カリヨンはうまくワインを仕立て上げるような造りだが、そのセンスが卓越している。
次はジャン・ミッシェル・ゴヌーのブルゴーニュ・ルージュ2012年だったのだがこれはちょっと瓶の調子が良くなくお流し。実は前に日に2008年のこのワインを飲んだいたのでそのリポートを。
最初はヴィンテージを気にしないで飲んだのだが、非常にクラッシックなブルゴーニュの酸を感じ懐かしく美味しいワインだなと思ったのだが、最近こんな感じのワインって無いなと思いながらヴィンテージを見ると2008年。あ〜なるほどねと納得。2008年はここ20年の中でも非常に特殊な年で、白に関しては早熟で抜群に美味しいのだが、赤は結構難しい。良くないのではなく酸と果実のバランスがとれるまでにかなりの時間を要するような感じだ。果実が軽めで酸が強めなのでちょっと独特の個性を感じるヴィンテージ。まさに今、ジャン・ミッシェル・ゴヌーがこのヴィンテージを出荷してきたのには飲んで納得する感じだ。まだ若干酸がたってはいるが、ようやく魅力的な姿を現し始めた。
さて番外編で昨日飲んだワイン
ドメーヌ・ピック・ジョアンのコリウール・ルージュ2013年。ラングドック地方のバニュルスの赤ワインだ。バニュルスと言えばポートワインの代用品と言われる甘口ワインで有名だが、ちょっと濃密な姿を想像していたらそうでもなく非常にスムーズでローカルな感じも全くなくかなり質良く美味しいワイン。ある意味さらっと美味しく飲めてしまい、バランス感が素晴らしい。上代で3300円のワインなのだがもう少し安ければ絶対に売れるなという感じ。でもレオン・バラルのワインもこんな価格帯になっているので、そう文句を言える価格帯とはいえない。一度は扱ってみようかなと考えている。
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