ドメーヌ・コンフィロン・コトティド / シャンボール・ミュジニー [1999]
コンフィロン・コトティドはこの時代に合って良き古き時代のブルゴーニュの魅力を伝えてくれる実に貴重な作り手といえる。私たちの世代がブルゴーニュにはまっていた時代求めていた味わいがここにあるのである。
1999年、この年のワインはイメージが暗く閉ざした様な重厚感があり非常に長熟でつい数年前まであまり開いてくれなかった年である。ブルゴーニュ・ルージュなどは5年ほど前からその見事な姿を見せてくれていたが、村名クラスが開き始めたのはつい数年前である。この年は驚くほどのポテンシャルを持っているのであるが、それがわかるためには開くのを待つしかないという、グレートヴィンテージでありながら非常に飲み頃の難しい年なのである。
この村名のシャンボール・ミュジニーはそんな難しい1999年の特徴を見事に現している。
開け閉てはまだ若干そんな難しい表情を一部見せる。だが村名とは思えないような古典的ブルゴーニュの魅力が花開いており、時間と主に難しい表情も時ほぐれてきて実に見事な官能的な表情を見せてくれる。今飲んでも美味しいのだが、このワインは寝かせるほどに花開くワインであり、完全に開いたときには驚きのポテンシャルとともに感動を与えてくれるはずである。
村名だからと言って侮るべからず。
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