バンジャマン・ルルー / ヴォルネイ [2011]

バンジャマン・ルルー、今最も注目される醸造家であることは間違いない。しかし私としてはその実態というか真の姿をまだ把握しきれていない。ということでたまに開けてみるのだが、今回は1本だけとってあったヴォルネーの村名2011年。

タイトで線が細くなりがちで長熟傾向のあるヴォルネーという地域のワインにあって、ふっくらとした柔らかさがありそれでもちゃんとヴォルネーの風味が明確、ある意味このボディーの雰囲気はどの地域であってもバンジャマン・ルルーの特徴的な部分ととらえて良いだろう。ブルゴーニュの良質系のワインはどうしてもテロワールの違いを明確に出すと言うよりも作り手の個性が明確に出ることが多いが、彼にもその特徴的な部分はある。

このワインは村名であるのにも関わらずかなり良質な雰囲気が良く出ており、2011年のカミーユ・ジルーなどと比べるとまだまだ熟成の可能性は秘めている。

2011年はすでに売り切れだが、更に素晴らしい2012年ヴィンテージがあるのでそちらを飲んでみて欲しい。

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