イ・ヴィニェーリ / ヴィーニャ・ディ・ミロ [2012]
イルカンタンテで名声を博したサルヴァ・フォーティーが作るこのワインは、知的で今までのシチリアにないとてつもなく作り込まれたワインだ。赤も素晴らしく他にはない独特の個性を持っているが白がまた凄い。濃密で骨格がしっかりとしているが丸く、ドライなのだが果実味の甘さをほどよく感じただ者ではない作り込まれた旨みを感じる。これほどまでのワインを飲んだのは久しぶりで、飲んだ瞬間ちょっと驚いた。なにしろ日本へ輸入されている数は100本程度で価格もそれなりにするために飲んだことのある人はかなり少ないのではないかと思われるが、このワインはそれだけの価値があることは確かだ。
もともとイタリアの白は状態の良いものが少なく酸が抜けきってしまっていて本来の美味しさを堪能できるものがほとんどないがそれでもラシーヌやエヴィーノ、ヴィナリウスのワインによって本来の美味しさは伝えられているが、その中でもほぼトップの存在と言っても良いだろう。正直ここまで良いとは思っていなかった。
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