ジェラール・シュレール・エ・フィス / ピノ・ノワール [2014]
ジェラール・シュレールのピノは、飲んだことのある人ならわかるだろうがちょっと独特で非常にドライなスタイル。糖度が低すぎるとちょっとドライすぎて開くのに時間がかかったりしたものだ。他のアルザスの生産者はイメージ的にはブルゴーニュに近いスタイルのワインが多いのだが、シュレールはそのようなことはしない。
10年ほど前のブルゴーニュ、生産者の元に行くと必ずシュレールのピノの空瓶があった時代がある。それほど自然派のピノのあるべき姿の模範例としてシュレールのピノが注目されていた。
私は正直あまり好きではなかったのだが、最近は温暖化の影響もあるのだろうが少し糖度が乗ってきてぎすぎす感が消え、非常にバランスが良くなってきた。実際に飲んでみると今までの違和感が消えこれはこれで凄く良く出来たピノだなと言う感じで、美味しく飲めてしまう。フランス全土を見回してもこんなピノは他にないだろう。一度飲んでみる価値はある。
3日目1/6ほど残っていたワインを飲んだが、信じられないことに落ちる気配もない。こんなピノは滅多にない。
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