トリンケロ / バルベーラ・ダスティー・ヴィーニャ・デル・ノーチェ [2008]
久々に飲んでみたトリンケロの最上級キュヴェ。このワインが初めて日本に入荷した当初は、これしか飲まないというお客様がいたくらいで大人気を博したものだが、最近では売れ行きは下火。それだけ印象を強く残したワインと言うことなのだろう。でも確かにバルベーラとしては価格は高め。そこに原因があるのだろうか。しかしバルベーラは安いというイメージがついてしまっているのが問題で、このバルベーラはそんな基準で語って欲しくない。バルベーラの最高峰と言っても良いほどにこのワインの完成度は高い。ほろ苦さが若干加わった大人の風味ともいえるこのワインは、ある領域に達した数少ないワインなのだ。現在このセカンドであるテッラ・デル・ノーチェでも驚くほど美味しいのだが、さすがヴィーニャ・デル・ノーチェはトップにふさわしい凝縮感と味わいの完成度がある。2日目はさすがに少し落ち気味になるが、なんとかちゃんとした姿を保っている。出来ればこのワインは一日で飲みきりたい。
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