ドメーヌ・アンリ・グージュ / ニュイ・サン・ジョルジュ [2012]
2012年はシルキーな雰囲気の厚みがあり柔らかいボディーが特徴であるが、このワインはそれが解け始めいい意味で滑らかさが出始めている。開けたてはちょっと還元臭があり、収まるまでに時間を要したが、そのあとはチャーミングな方向性の味わいに変化したためさらに寝かせた方が本来の魅力を発揮するように感じる。いかにもニュイサンジョルジュらしい土のイメージで開けたては単調な感じではあるが、カモ系の血の滴るような肉によく合いそうである。村名だけにこれ以上期待するのは無理なように感じるかもしれないが、数年置けばもっと魅力を感じるはずである。息子の代になり地味目ではあるが先代よりはるかに素晴らしい姿に変化しこれからが楽しみである。
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