2015年のワインを把握する

2015年、まずブルゴーニュから。 ブルゴーニュの生産者たちは、2015年よりも2014年の方が好きだと言う 人たちが多いのは事実です。確かに2014年はブルゴーニュらしい魅力に満ち溢れており、 上品な果実と優れたさんとのバランスが良く久々にブルゴーニュらしいブルゴーニュが できた年であると言う印象です。 世の評論家たちは2015年が非常に優れた所謂グレート・ヴィンテージという評価ですが、 実際はどうなのでしょうか。 2015年は果実の質感の高さが抜群です。白は素晴らしくバランス感が良く上品極まりない 世界が見えてきます。赤も早熟ながら熟成も効きそうないかにも優れた年という印象。 作り手によってばらつきがあると言われていますが、少なくとも現在までに入荷してきたワインには そういった印象はありません。果実の質感は2009年をちょっと軽くしたような印象。 次はイタリアです。イタリアの2015年は久々にすごいワインという印象です。 単純に誰でもわかるようなポテンシャルの高さを持っておりこれは白赤に共通しています。 特に果実の魅力が印象的です。 スペインも欠点がないような素晴らしさがあります。 南アフリカは2000年代最も優れた年と言われています。ただ良すぎてリリース直後は 強さが目立ち通常の南アフリカのワインの印象とズレがありましたが、最近飲むとその質感の 高さに驚かされます。そろそろ手を出してもいい時期です。 先日飲んだテスタロンガも実に素晴らしかったですね。早速買い付けましたので 近々ご紹介します。 ドイツに関しては全体的に酸の弱さが目立ち、要素が早く出てきている印象です。 私は個人的に溌剌としたさんが不足しているので現段階では買い付けをあまりしていません。 ただリーズナブル系に関しては今最高に美味しい時期なので一部は扱っています。  

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