ワインの状態を確認する方法

久々にちょっと書いてみたいと思います。

ワインホリックのワインをよく飲んでいる方は、もうわかってはいると思います。

最初はなんか違うなという感じから、徐々にわかってくる方、最初からハッとする方

色々な方がいると思います。

私は家でわざとちょっと雑な飲み方をしています。飲んで寝てしまったら飲み残しのワインを次の日に

セラーにしまったりと。

その中で気がつくことは、3〜4日たってもほとんどのワインが劣化しない。ワインによっては

どんどん良くなる。

先日もまだ出していませんが、ライエッタ / ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ [2017]年を

飲んで半分残して3日目に飲んだら激変して素晴らしくなっていました。開けたてはちょっとクセのある

姿でとても料理とも合わせにくい感じでしたが、3日めはブルネロらしい見事な姿、それでいてフレッシュ感満載です。

ワインって熟成して上昇するワインと上昇しないワインがありますが、ライエッタは完全に上昇系です。

状態のよくないワインは開けたてですでに果実の部分が変質していたり、妙に解けている感じで

捉え方によっては、表情が出ているように感じますが、本来は果実のフレッシュさを感じられるワインが

正しい姿です。そして日がたっても簡単には落ちない。上昇しているワインが多い。状態が悪いと次の日には

明らかに落ちていることが多い。

開けたて硬いなという感じも、状態が良いワインは果実が凝縮していて若く感じますが、状態の悪いワインは

固くて開かないという感じです。デキャンタが必要だな〜という硬くて開かないワインは、ほとんどイカれている

と思います。これは昔は本当によくあったことです。

ワインは基本美味しいことが前提。美味しくない理由を探すことがお店をやっている時から課題でした。

若すぎるのか、状態が悪いのか、生産者が良くないのか、インポーターがわるいのか、保存が悪かったのか、

それを30数年ずっとやってきました。そして今、ほとんど嫌な思いをすることがなくなってきました。

他のお店に行って飲んでも大体そのワインがどうなっているのか理由がわかります。

とにかくインポーターがよくないワインは基本買い付けない。ワインが復活することは決してないのです。

だから最近は世の中で人気の銘柄はほとんど買えません。付き合っているインポーターが多少は持っていますが

それだけ。

価格が高く人気の銘柄は、私に言わせてもらえればほとんど飲む価値なし!

それでもたまに飲みますが、あ〜こんないい作り手のワインがこれかとガッカリします。

あと気になるのが温度。基本赤も白も温度が高すぎる。締まりが悪く、イカれたワインの表情だけが強く出る。

状態の悪いワインは温度を低くすると、硬くなる傾向があり、いかれた表情が出にくい傾向があります。

温度が低くて美味しいワインが本当なのです。果実が引き締まっていてレモンのような純粋な酸を感じる。

これこそ生産者の何たるかを知ることができるのです。

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