ドメーヌ・ド・ザムリエ / ヴァン・ド・ペイ・ヴォークリューズ・スザンヌ [2017]
ザムリエの白に関しては最近まであまり感心がなかった。というのも赤は素晴らしいが、白はドライすぎて私の感覚には合わなかったのだ。
ところが久しぶりにこのワインを飲んでみると、ドライなのだがべたつかない独特の甘みがバランス良く存在しこの地域でないとあり得ない旨さが魅力となって押し寄せてくる。
私たちが育った時代は白と言えばシャルドネ。シャルドネこそ複雑さを醸しだし若くても魅力的なワインという印象だったが、最近はローヌの白に今まで感じることのできなかった更なる魅力が現れていることを感じている。
この一番安価なワインがこれほどの魅力を出しているのは温暖化の影響もあるのだろうか。
和食にもあう。ぬか漬けにもあう。魚介系にも、天ぷらなどにもあいそうだ。
現代のワインは、リーズナブル系ほど早熟で質も非常に高くなっているので食事と合わせるにはこのクラスのワインが非常に貴重な存在。
昔は日本人がとても飲めないようなワインを現地の庶民が消費し、だからこそマリアージュの必要性が非常に重視されていたのだが、最近はリーズナブル系でも美味しさがあるわけだからちょっと贅沢なマリアージュが許容されている。美味しいワインと美味しい料理。意外なことにこういったことができるようになって来たのはごく最近なのだ。
0コメント