昨日はブショネが2本

ドメーヌ・トラペ / シャペル1441アルザス・ピノ・ノワール 2014残念ながらごく僅かなブショネ。コルクからは全然感じられなかったのだが、飲んでみるとごく僅かなブショネ。この僅かな香りと味わいでもワインの良さが台無しになっている。

昨日飲んだカリーニョのそばに住んでいるお客さんが、メゾン・カミーユ・ジルー / ブルゴーニュ・ルージュ [2013]の開いたボトルをもってきたのですが、ちょっと飲んで欲しいとのこと。

さてどんな感じなのか。香りや味わいには典型的なブショネの雰囲気は無し。ただ昔たまに感じたようなちょっと乾いた木の香りが柔らかい酒質のボディーを硬く感じさせ、魅力的な果実を押し隠してしまっています。確かにこれもブショネの一種なのかと初めて気づいたのです。ここ10年以上このようなワインは飲んでいなかったので懐かしい反面、昔よくこんなワインあったなと思い出してしまいました。これがブショネなのかそれとも他の要因なのかよくわかりませんが、ワイン自体は何本も飲んでいるのでワインに問題がることは考えにくく、やはり外部要因の可能性が高い。そうなってくるとやはりコルクの問題しかないのです。


ブショネに関してはワインの世界では凄く大きな問題になっていますが、ブショネを除くためにはかなりのコストがかかり、そんなコルクはかなり高額なワインにしか使えない。そうなると人工コルクやスクリューキャップなどになってくるわけです。

最近安価なワインはかなりスクリューキャップを使うものが多くなってきました。

コルクの問題はこれからどうなっていくのでしょうか。

ブショネリスクを一体誰が責任をとるのかという問題もあります。

コルクの業者は保険に入っていますが、それが最終的にワインを飲む側の保証をするものではありません。あくまでも生産者のブショネリスクを回避するもの。生産者も危険回避するために数社のコルクを使っています。

コスト面から考えるとやはり最終的に飲む顧客側が買値にリスクがのっていると考えるしかなく、これを酒屋やインポーターなどにリスクをもたせると今までの価格では販売出来なくなるわけです。正直コルクのリスクは明確な責任の所在がなくぼやかされているのが現実です。


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